柔道の国際大会でパリ五輪の選考を兼ねたグランドスラム東京2023が12月2・3日(土日)の2日間、東京都渋谷区の東京体育館で開催され、女子63㎏級に本学女子柔道部の髙木水月選手(救急救命学科2年)が出場。五輪や世界選手権などで活躍する世界の強豪に挑みました。初戦でグランドスラム大会で6度メダルを獲得しているデル・トロ・カルバハルメイリン選手(キューバ)を破り勢いに乗ると、2回戦では2008年北京五輪銅メダリストのクアドロス・ケトリン選手(ブラジル)を退け3回戦に進出。準決勝を目指し、この階級のワールドランキングトップで東京五輪銅メダリストのボーシュマン・ピナールキャサリン選手(カナダ)に挑みます。そこでも積極的に攻めの柔道を貫き延長戦の末に技ありを奪い金星を挙げ準決勝へ駒を進めます。日本人同士の対決となった準決勝では、先日の講道館杯、インカレ個人でも優勝している山口葵良梨(国士舘大学4年)と対戦。惜しくも敗れ3位決定戦に回ります。この日、5試合目となった銅メダルをかけた舞台でも、積極的に前に出て、パリ五輪候補だった堀川恵(パーク24)を僅差で下し銅メダルを獲得しました。今回の活躍が認められ、これまでの全日本柔道連盟の強化C指定(ジュニア)からB指定にランクアップ。2024年からはシニアの世界大会などにも派遣されることになります。引き続き応援よろしくお願いいたします。

銅メダルに輝いたた髙木選手(右端)

3位決定戦を終え堀川選手と健闘を称え合う髙木選手(左)

小川豊清監督の話
「初めてのシニアの世界大会となりましたが、彼女の持ち味でもある足技を生かしたしぶとい最後まで諦めない粘りの柔道で、1戦1戦、辛抱強く勝ち上がってくれたと思います。何より練習の成果を大舞台で物おじせず出し切れたことは今後につながると思います。準決勝で脚を痛め、3位決定戦は苦しい展開となると思っていましたが、そこで日本のトップ選手を相手に勝ち切れたことは、大きな自信になったと思います。9月の世界ジュニア、講道館杯、そしてグランドスラム東京と経験を積み、壁を乗り越えられたことで、さらに上を目指すことができます。今回の結果に満足せず5年後のロサンゼルス五輪を目標にさらにレベルアップしてほしいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします」

<結果 グランドスラム東京2023>
女子63㎏級 髙木選手(3位・銅メダル)
1回戦
VSデル・トロ・カルバハルメイリン(キューバ) ○
2回戦
VSクアドロス・ケトリン(ブラジル) ○
3回戦
VSボーシュマン・ピナールキャサリン(カナダ) ○
準決勝
VS山口葵良梨(国士舘大学4年) ●
3位決定戦
VS堀川恵(パーク24) ○