2015年に始動した「スポーツ振興プロジェクト」のビジョンに基づいた学内連携及び組織としてアスリートサポートセンター(A・S・C)を設立し3年が経過しました。
 A・S・Cは、学内の附属病院、リハビリテーションセンター、附属鍼灸センターなどの専門医療機関と、強化指定クラブを中心とした学生たちを指導・育成するコーチングスタッフ、トレーナーとが連携。競技力向上をトータルサポートするトップアスリート育成組織として開設したものとなります。
 A・S・Cの附属下部組織に、学生の課外活動である「アスレチックトレーナー部」を設置。幅広く指導・育成に当たっており、「予防・治療・リハビリ・復帰」のすべての過程を学内で一貫して行うことができる国内でも数少ない特徴的な取り組みです。
 スポーツメディカリスト(※)の育成を目指すため、各自がトップアスリートとして、また、将来サポートする場に携わる医療人として必要となるのが、コンディショニング、正確な判断力、自主的かつ積極性を持ってスポーツに取り組む姿勢となります。
 それを踏まえ、2019年度から新たに本学認定資格「メディカルアスレチックトレーナー」育成プログラムをスタートさせ、アスレチックトレーナー部を中心にA・S・Cと協同して次世代型トレーナーの育成に着手しました。
 平成30年度のA・S・Cの利用者数はトータルで788人。その中で附属病院への紹介が8件。附属鍼灸センターへの紹介が35人、延べ414人、柔道整復院への紹介が13人、延べ559人。A・S・Cの利用目的のほとんどが疼痛緩和、動きの改善、疲労の回復が占めており、このことからも怪我、故障予防を軸に学生が活用していることがわかります。
 今後は、さらなる栄養指導の充実、メンタル面での指導を拡げていく考えです。また、強化指定クラブの学生の半数以上が女子学生であり、女性特有の疾患対策など、「女性×スポーツ×医療」の研究も積極的に進めていく予定です。

(※) 明治国際医療大学がスポーツ振興プロジェクトで育成を目指す、スポーツ及び医療分野で活躍できる人材の呼称
 

平成30年度活動報告