鍼灸診断学の教育概要紹介

はじめに
  鍼灸診断学は臨床における診断学を学ぶ科目であり、鍼灸を学ぶ上で特徴的で、重要な科目の一つです。鍼灸診断学はIIIIIIIV(演習)と、実習I、実習IIから編成され、1年次から3年次までの3年間にわたり学ぶ科目です。

教育構成
 1年次は、鍼灸診断学I(基礎理論)、2年次の前期では鍼灸診断学II(診断学)と鍼灸診断学実習I(診察技術の実習)、2年次の後期では鍼灸診断学III
IV(証候診断学)、3年次では鍼灸診断学実習II(診察・診断の応用実習)を学びます。

教育目的
 鍼灸臨床を行う上で診察、病態把握、診断は欠くことができない過程です。鍼灸診断学は現代医学的な立場から基本的な病態把握および東洋医学からの証候の判断を行い、治療の適否を判断し、治療方法や具体的な選穴(治療すべきポイント(経穴;ツボ)を選択ぶこと)、鍼灸の手技などの方法を決定する過程を学習する科目です。特に東洋医学における診察は現代医学と異なった視点で患者を捉え、独自の診察体系を持っているため、この科目では主に東洋医学的な立場からの診察、証候診断、治療原則などを講義、演習、実習を通して学習することを目的としています。
(現代医学的な立場からの病態の推定については主に臨床医学や臨床鍼灸学で学びます。) 

教育概要

 鍼灸診断学 I  (1年次):東洋医学の基礎理論を学びます。
      ◆陰陽五行、気血津液、蔵府などの東洋医学の基礎知識を学習します。

 鍼灸診断学 II  (2年次):東洋医学の診察学を学びます。
      ◆望・聞・問・切の四診法の基本的な技術を学習します。 

 鍼灸診断学 III  (2年次):基本的な病証学を学びます。
      ◆四診法から得た診察情報をもとに証を判断する過程を学習します。 

 鍼灸診断学 IV  (2年次):応用的な病証学を学びます。
      ◆証を判断する過程を詳細に学習します。 

 鍼灸診断学実習 I   (2年次):東洋医学の診察法を実技を通して習得します。 
      ◆実習で望・聞・問・切の四診法における診察技術をマスターします。 

 鍼灸診断学実習 II (3年次):東洋医学の病態把握を実技を通して習得します。 
      ◆実習で診察から診断までの過程を模擬症例を通じてマスターします。

参考用語
 東洋医学の診察法は望診(ぼうしん)、聞診(ぶんしん)、問診、切診(せっしん)の四つの診察法があります。この四つの診察法は四診(ししん)、四診法と呼ばれ、患者の心と身体の状態を把握し、「証(しょう)」(証候)を診断します。


戻る

2001.12.10