2.来院患者の実状
カリフォルニア州のバークレー市にある鍼灸診療所で、1996年から1999年の来院患者2967名を対象に調査を行いました。その結果、来院患者の平均年齢は38歳(男性の平均年齢は38歳、
女性は37歳 ) で、20歳以上40歳未満の若い患者が多いことが分かりました。また、女性が全患者の65%を占めました。更に、患者さんの75%は、病気そのものの治療よりも、具体的な症状を軽減して欲しくて来院していることも分かりました。その苦痛の内容は、"何らかの痛み"が最も多く41%を占めました。
その他には、疲労(5%)、ストレス(4%)、アレルギー性鼻炎
(2%)、喘息 (2%)、感冒(1%)等の訴えがあり、多種多様な苦痛の軽減に対する治療として鍼灸(生薬)が期待されていることが伺えます。なお、患者さんの84%は鍼と生薬の併用治療を受けていました。
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女性患者が多いのは、鍼灸医学が慈愛(母性)の精神を持っているから?
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