我が国初の4年制大学 

     −東洋医学と西洋医学の補完と融合をめざして−                  
 

 本学は、学校法人明治東洋医学院が母体となり、 1978年(昭和53年)、「東洋医学と西洋医学の補完と融合」の建学の精神を掲げて、自然環境に恵まれた京都府中部に 位置する丹波の地に、明治鍼灸短期大学として誕生しました。 
   その後、1983年(昭和58年)には、 社会的な要請から短期大学を4年制大学に昇格させ、鍼灸医学に関する我が国で初めての高等教育研究機関として今日まで歩み続けてきました。

 1987年(昭和62年)には、鍼灸医学教育のための臨床実習施設として、医歯学部以外では初めての大学附属病院を設置し、さらに現代医学との関わりを深めてきました。

 現在医学は、抗生物質による感染症の治療や外科手術による患部除去などによって人類の医療に多大な貢献をしてきました。そして、これを補完するものとして人間のからだをトータルに見つめ全人的な治療をおこなう鍼灸医学が注目をあつめています。

 本学は、東洋医学と西洋医学の補完と融合をかかげて、鍼灸治療の効果についてさまざまな角度から研究を行い、科学的な解明・検証に努めるとともに、現代医学と鍼灸医学が有機的に関連した新しい時代にふさわしい新しい医療人の育成をすすめています。 


さまざまな医療の現場に、
鍼灸が導入されつつある。

  

 東洋医学には、人間の自然治癒能力を高めるという治療原理があり、未病治、すなわち 「未だ病に成らざるを治す」ということにもすぐれています。

 鍼灸医学は、成人病、自律 神経失調症、神経症など、心身の歪みによる内因性の疾患のほか、疼痛除去、予防医学、 健康増進などにも効果があります。
  このため、内科、外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、婦人科、麻酔科など、現代 医療のさまざまな分野に鍼灸が導入され、さらにはスポーツ鍼灸、産業鍼灸、歯科鍼灸な ど、新しい医療分野をきりひらき、東洋医学と西洋医学を互いに補完し融合させる新しい 医療への重要な医療技術として注目されています。


医師と連携して治療できる
優れた鍼灸師を育成する。

 

 鍼灸が導入されている新しい医療の現場では、鍼灸師は医師と連携して治療にあたりま す。

 そうした鍼灸師には、現在医学の知識をもち、診断や検査のデータを正しく理解し、 症状を分析し、治療の適応と禁忌を科学的に見きわめながら治療にあたることが求められ ます。

 本学は、わが国唯一の鍼灸大学として、東洋医学と西洋医学の融合による新しい医療実 現のために、時代の変化に即応できる優れた技能を有する鍼灸師、つまり現代医療の現場 で医師と連携して治療にあたることのできる鍼灸師の育成および学問としての鍼灸医学の探求をめざしています。

 


本学院の沿革    本学院の歴史    
 

m.mori on 2003.2.6