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養生学寄付講座

講座概要

 昨今、「予防」が注目されていますが、「予防」と「養生」では、考え方が大きく異なります。一般的に「予防」は病気にならないための対策ですが、「養生」とはさらに健康に、美しく、強くなるための対策です。そのため、「予防」では病気にならないための対処法を学びますが、「養生」では身体の原理を学び、患者力を高めるために行います。なお、「養生」は、昔から存在する日本古来の健康習慣であり、経験から培った健康法です。そのため、その学問的基盤は十分ではありません
そこで本講座では、これからの社会に必要な健康観である「養生」の学問的基盤を構築するとともに、その考えを社会還元するためのシステム構築を目指します。

出資企業

2018年7月 株式会社オムロンヘルスケア、株式会社セイリン、株式会社サンスター
2019年4月 有限会社坂本石灰工業所
2019年7月 桐灰化学株式会社
の協賛を受けて開講。

設置場所

大学院鍼灸学研究科 養生学寄付講座

設置期間

2018年7月より5年間

構成員

主任教授:伊藤和憲 (鍼灸学科学科長、産学官連携推進センター長併任)

学外講師

なし

3つの柱

  • 1. 学ぶ:養生を学び、伝える(養生スクール構想)
  • 2. 作る:養生学の構築とエビデンス集積(養生ラボ構想)
  • 3. 繋がる:養生を学ぶためのシステム構築(養生場構想)


 本講座では、養生を学問化するために、1.学ぶ、2.作る、3.つながる、の3つを柱に活動を進めていきます。まず、1の「学ぶ」では、自分自身が養生を学ぶことで健康維持に役立てるための学びと養生を伝えるセラピストを育成するための学びを、養生スクールを通じて広めていきます。2の「作る」では、養生学の基盤である「養生学テキスト」を作成するとともに、その内容の基礎的・臨床的エビデンスを構築していくための研究活動を実施していきます。3の「繋がる」では、「学ぶ」と「作る」の2つをつなげるため、各地に養生場の運営、地域と養生をつなげるシステムズ作り、企業と養生をつなげるビジネスモデルの構築、さらには持続可能な養生システムの構築のための制度改革などを実施していきます。
このように、本講座では3つの柱をキーワードに新しい健康的価値観である「養生」の普及に努めていきます。

講座の活動概要

学ぶ(教育)

  • 養生スクールの開催(一般市民・大学生)
  • 養生セラピストの育成

作る(研究)

  • ・養生学の構築
  •  ・機序の解明
  •  ・臨床的有用性のまとめ
  • ・養生学の実施に伴うエビデンス構築
  •  ・養生学習による、ストレス尺度、QOL、自己効用力、幸福度などの変化
  •  ・養生学習による予防効果、医療費削減効果

繋がる(臨床)

  • 養生場の運営(人とつながる:コミュニティ形成)
  • 養生に関わる商品開発(企業とつながる)
  • 持続可能な養生システムの構築(社会とつながる:健康ポイント、社会問題解決)

年次計画

1年目(2018年):養生の学問化に向けた基盤固め

目標

 養生を学問化するための基礎固めを行うために、セルフケアやセルフマネージメントを養生の基本原則「緩める」「温める」「鍛える」「整える」「補う」の5つにカテゴリーに整理し、文献などからエビデンスなどを付け加えることで学ぶためのテキスト「養生学vol.1.0」を作成する。

具体的な成果

学ぶ

  • ・養生学寄付講座主催の市民公開講座を開催
  • ・養生セラピストの育成

作る

  • ・養生学:vol.1.0のテキスト作成
  • ・養生のエビデンス収集

繋がる

  • ・養生場の構築(京都・奈良)

2年目(2019年):養生学のエビデンス構築

目標

 養生学の学問化をさらに推し進めるために、養生学テキストに沿って「緩める」「温める」「鍛える」「整える」「補う」の5つにカテゴリーのエビデンスを集積し、養生を行うことの意義や身体の変化をまとめていく。

3年目(2020年):養生学に関する学習システムの構築

目標

 エビデンスに基づく養生学が系統的に学べるようなシステムを確立する。具体的には、養生講座を各地で開催することで定期的に養生に触れてもらえるような環境を整備するとともに、普段はインターネット上のバーチャル治療院で養生を予習・復習できるシステムを確立する。また、養生を継続してもらうような参加型のインターネットシステムを開発する。

4年目(2021年):養生学習の継続システムの構築

目標

 養生を日常生活の中に取り入れてもらうために、養生講座とバーチャル治療院の連動を深めることとともに、ゲーム感覚で自分の健康状態を評価・順位付けできるような参加型のオープンソースを開発し、養生を機軸としたコミュニティを形成する。また、養生のエビデンスを元に企業とコラボレーションした健康関連商品の開発を行う。

5年目(2022年):養生を通じた社会システムの構築

目標

 養生を継続してもらうための社会ステムとして、養生を機軸としたコミュニティ形成と健康ポイントを実践するとともに、養生を単なる健康維持の手段から楽しみや生きがいにしてもらうための社会システムを構築する。

関連資料

厚生労働省科学研究費(H24-医療-一般-026)慢性痛セルフケアガイドブック

協賛企業の募集

 本講座では、養生に関する学問基盤の構築のために協賛いただける企業を募集しております。ご興味をお持ちの方は、下記までご連絡ください。

連絡先
〒629-0392
京都府南丹市日吉町 明治国際医療大学 大学院 養生学寄付講座 伊藤和憲宛
TEL:0771-72-1181(代表)、

関連HP情報

身体に関するホームページ

Yojyo1192.com