2015年に始動した「スポーツ振興プロジェクト」のビジョンに基づいた学内連携及び組織としてアスリートサポートセンター(A・S・C)を設立し4年が経過しました。
 A・S・Cは、学内の附属病院、リハビリテーションセンター、附属鍼灸センターなどの専門医療機関と、強化指定クラブを中心とした学生たちを指導・育成するコーチングスタッフ、トレーナーとが連携。競技力向上をトータルサポートするトップアスリート育成組織として開設したもので、「予防・治療・リハビリ・復帰」のすべての過程を学内で一貫して行うことができる国内でも数少ない特徴的な取り組みです。
 また、昨年度よりスタートした本学認定資格『明治メディカルアスレチックトレーナー(MAT)』育成プログラムに伴い、アスレチックトレーナー部を中心にA・S・Cと協同し、次世代型トレーナーの育成に取り組んでいます。
 スポーツメディカリスト(※)の育成にあたり必要不可欠となるのが、各自がトップアスリート、さらには将来サポートする場に携わる医療人として、自らのコンディショニングの把握、正確な判断力を養い、自主的かつ積極性を持ってスポーツに取り組む姿勢となります。
 令和元年度のA・S・Cの利用者数はトータルで633人。その中で附属病院への紹介が3件。附属鍼灸センターへの紹介が延べ469人、柔道整復院への紹介が延べ301人。A・S・Cの利用目的のほとんどが疼痛緩和、動きの改善、疲労の回復が占めており、このことからも怪我、故障予防を軸に学生が活用していることがわかります。
 令和2年度から、サポート体制をより強固にしていくため、MAT受講生にカリキュラム(フィールドワーク)の一環として、A・S・Cの先生方の指導のもと補助活動を実施。また、学内に柔道整復治療所を開設にするに伴い、A・S・C内で相談、ケア、治療の見極めを行い、その後に各専門医療機関に紹介する明確なすみ分けを行います。また、本学強化指定クラブの約7割が女子学生であり、女性特有の疾患など、「女性×スポーツ×医療」の研究、さらに栄養面およびメンタル(心理)面における指導の充実を図っていく予定です。
(※) 明治国際医療大学がスポーツ振興プロジェクトで育成を目指す、スポーツ及び医療分野で活躍できる人材の呼称
 

 

アスリートサポートセンター 年度ごとの活動報告